3人で戦う団体戦は、どこまで成立するのか。
—— 新しい体操競技フォーマットの提案
体操競技の団体戦は、美しい。
完成度の高い演技が並び、点数が積み上がっていく。
ただ一方で、
「なぜこの選手なのか」
「なぜこの順番なのか」
その判断の過程が、観ている側に十分伝わっているとは言い難い。
結果は見える。
しかし、決断は見えない。
もし、その「判断」そのものを競技の一部にできたら、
体操競技はどこまで変わるのだろうか。
発想の起点
・事前に構成を決めない
・試合中に、監督が選ぶ
・ただし、順番だけは戻れない
この3つだけを前提にしたら、
体操は「技の勝負」だけでなく、
判断と準備の勝負になるのではないか。
そう考えて生まれたのが、
今回紹介する3人制・リアルタイム采配型団体戦だ。
このフォーマットの特徴(要点)
・1チーム3名
・3名全員が必ず演技
・1種目1名・演技は1回のみ
・種目ごとの演技者は事前に決めない
・演技直前に監督が選択
・演技順は「選手1 → 選手2 → 選手3」の一方向のみ
・一度進んだ順番は戻れない
つまり、
自由度は高いが、判断の責任は重い。
なぜ「順番だけ」を縛ったのか
選手は、何度演技してもいい。
同じ選手が続けて出てもいい。
ただし、
一度次の選手に進んだら、前には戻れない。
この制約によって、
監督は常に「終盤」を見据えた判断を迫られる。
判断は積み重なり、
最後にすべて結果として返ってくる。
まずは、言語として公開する
このフォーマットは、
現時点で大会として実施することを目的としていない。
まずは、公式HP上で言語として公開する。
・成立するのか
・面白いのか
・競技として受け入れられるのか
その反響を受けて、
次のステップを判断したいと考えている。
Team 3 Format|体操競技大会 公式レギュレーション(全文)
第1条 大会形式
本大会は、1チーム3名による団体戦として実施する。
競技は正規ローテーション方式により行う。
第2条 競技種目
男子競技は以下の6種目とする。
ゆか/あん馬/つり輪/跳馬/平行棒/鉄棒
※ 実施種目は大会要項により定める。
第3条 チームおよび演技の原則
1. 各チームは、3名全員が必ず1回以上演技しなければならない。
2. 各種目につき、演技者は1名、有効演技は1回のみとする。
3. 演技を行わなかった種目の得点は0点とする。
第4条 演技者の選択
1. 種目ごとの演技者は、事前に決定する必要はない。
2. 各種目の演技開始直前に、監督が当該種目の演技者1名を選択し、運営へ申告する。
3. 演技者の選択内容は、原則として公表しない。
第5条 演技順ルール
1. 演技する選手の順番は、選手1 → 選手2 → 選手3の一方向のみとする。
2. 一度進んだ順番を戻すことはできない。
3. 同一選手が連続して演技することは認める。
【許可される例】
選手1 → 選手1 → 選手2 → 選手2 → 選手3 → 選手3
選手1 → 選手2 → 選手2 → 選手2 → 選手3 → 選手3
【禁止される例】
選手1 → 選手2 → 選手1
選手1 → 選手3 → 選手2
第6条 開始種目
本大会の開始種目は、事前抽選により決定する。
抽選方法および実施時刻は大会要項にて定める。
第7条 会場練習
1. 競技開始前に、会場練習(器具アップ)として1時間を設ける。
2. 会場練習では、各チームが全種目の器具確認およびアップを行うことができる。
3. 会場練習中における演技者の確定および公表は不要とする。
第8条 競技進行および競技時間
1. 本競技は、1種目15分として実施する。
2. 各種目の進行は以下の通りとする。
【1種目の進行】
アップ:5分
演技
演技
3. 試合時間は、15分 × 実施種目数とする。
例(男子6種目):試合時間 90分
第9条 採点および順位
1. 採点は現行の体操競技採点規則に基づき行う。
2. チーム得点は、全種目の演技得点の合計とする。
3. 合計得点の高い順に順位を決定する。
第10条 レギュレーションの趣旨
本大会は、監督の判断、選手の準備力、チームとしての戦略と責任を競技要素として成立させ、
「誰が・いつ・どの種目を背負うのか」を可視化することを目的とする。
公式要約
選手は何度演技してもよいが、順番だけは戻れない。
本レギュレーションは提案段階であり、反響を踏まえた上で実施の可否を検討する。