体操競技は、美しい。
しかし同時に、とても静かな競技でもある。
サッカーや野球のように、毎週メディアに露出するわけでもなく、 一部のトップ選手を除けば、競技者の名前が世に知られる機会は決して多くない。
だからこそ、体操競技において 「広告宣伝(露出)を前提としたスポンサード」は、簡単な話ではない。
企業にとって分かりやすい“露出価値”を提示することが難しい競技であることは、 私たち自身が一番よく分かっている。
それでも、競技は続いていく。 遠征はあり、用具は消耗し、身体のケアには費用がかかる。 勝ち続けるためには、継続的な投資が不可欠だ。
デュアルキャリアという選択
ジュンスポーツ北海道の選手たちは、実業団選手ではない。
彼らはアスリートであると同時に、 指導者であり、社会人であり、企業の一員でもある。
遠征費や競技活動にかかる費用は、 「誰かが用意してくれるもの」ではなく、 自分たちで生み出し、支えていくものだ。
そしてもう一つ、重要な視点がある。
チームとして活動するための資金が仮にゼロになった場合、 その分の負担は、所属企業の一般社員に跳ね返る。
だから私たちは、 「競技のために、会社に無理をさせない」 という前提を、最初から崩さないと決めている。
競技活動で得た収益は、 ・遠征費や活動費として選手に還元する ・チーム運営に充てる ・そして必要以上の負担を企業にかけない
このバランスを保つことこそが、 デュアルキャリアを成立させる条件だと考えている。
露出に頼らない、収益の形
だからジュンスポーツ北海道は、 ひとつの収益モデルに依存しない。
現在、そしてこれから取り組んでいくのは――
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企業スポンサー
露出だけでなく、理念や人材育成への共感を軸にしたパートナーシップ。 -
個人スポンサー(アスリートサポーター)
一人の選手を、一人の人生として応援してもらう仕組み。 -
グッズ販売
成績や物語が“記憶”として残るプロダクト。 -
アフィリエイト
実際に選手が使い、語れるものだけを届ける。 -
楽曲配信
試合、練習、映像――体操の世界観を音楽として残す挑戦。
どれも大きな金額ではないかもしれない。 だが、それぞれが積み重なれば、確かな「自立」になる。
お金の話は、未来の話だ
競技団体が「収益」を語ることに、 どこか後ろめたさを感じる空気は、まだ残っている。
けれど、私たちは思う。 お金の話をすることは、未来の話をすることだと。
選手が競技を続けられること。 若い世代が夢を持てること。 指導者が誇りを持って働けること。
そのすべては、 「どうやって競技を支えるか」という問いから 逃げなかった先にある。
ジュンスポーツ北海道は、派手な近道は選ばない。 だが、持続可能な道を、確実に進んでいく。
北から、挑む。
その覚悟は、競技だけに向けられたものではない。