全日本体操団体選手権へ。最終試技会、そして一人の男の“ラストダンス”。
体育館に静寂が訪れる。
マットを踏みしめる音だけが響き、空気が張りつめる。
10月26日(日)、ジュンスポーツ北海道は「全日本体操団体選手権 最終試技会」を開催する。
この日、選手たちは全国の舞台に向け、最後の調整を行う。
同時に、チーム創設期から支えてきた白石祐樹が現役として迎える“最後の演技”の日でもある。
北から挑む、静かな炎。
2021年、ジュンスポーツ北海道に加入した白石祐樹。
チーム創設期から所属し、体操競技への真摯な姿勢でチームの基盤を支えてきた。
派手さはなくとも、誰よりも練習場に立ち、誰よりも黙々と体操と向き合う。
その背中に、後輩たちは何度も救われた。
「自分ができることは限られている。でも、やるべきことはいつも目の前にある」
そう語った彼の姿勢が、今のジュンスポーツ北海道の礎をつくった。
浮き沈みの中で、強さを磨いた4年間。
白石は決して順風満帆ではなかった。
演技にムラがあり、団体メンバーから直前で外れたこともある。
だが、そのたびに腐らず、次の挑戦へと向かった。
全日本の舞台でも果敢に挑戦を続け、
第76回全日本体操団体選手権では4種目に出場。
また、個人総合選手権(種目別枠)や種目別選手権にも挑戦し、
浮き沈みのある成績の中でも、常に上を目指し続けた。
なかでも、彼の代名詞とも言える鉄棒のウェルストロムは、
見る者を魅了する美しさと力強さを兼ね備えていた。
最後の舞台へ。
そして迎えた現役最終年。
白石は最後まで鉄棒に真摯に向き合い、
納得のいく形で競技人生を締めくくることを決意した。
10月26日のチーム試技会が、その集大成となる。
チーム創設期から支え続け、誰よりも努力を重ねた男がいる。
白石祐樹の4年間は、ジュンスポーツ北海道というチームの歴史そのものだった。
ジュンスポーツ北海道は、彼のこれまでの挑戦と貢献に深く感謝し、
その次なる道を心から応援している。
📅 全日本体操団体選手権 最終試技会
🗓 2025年10月26日(日)14:40〜/観覧無料
📍 ジュンスポーツクラブ 月寒校
🎬 白石祐樹 最終演技「鉄棒」演技予定:17:30頃
💬「北から、挑む。」ジュンスポーツ北海道の挑戦は、ここからまた続いていく。