2025.9.11

北から、挑む。全日本シニア女子団体2位


静寂と緊張が張りつめる競技場。日本の女子体操界を代表するクラブや大学が集った「第58回全日本シニア体操競技選手権」において、ジュンスポーツ北海道は団体総合185.061点をマークし、堂々の準優勝を果たした。

団体でつかんだ“存在感”


首位・鯖江高校(200.128点)との差は大きい。しかし、今回のスコアは、全日本体操団体選手権の出場権獲得まで、あと7点に迫るものだった。数字はシビアに現実を突きつけると同時に、次なる挑戦の明確な目標を示した。

個人総合でも光る健闘


個人総合では尾藤由夏(23歳)が49.132点で10位入賞。安定感のある演技で、北海道からの挑戦者として存在感を放った。
続く二階堂日和(18歳)は46.899点で14位。シニアの舞台で堂々と演技をやり切り、次代を担う力を示した。
さらに、露峯 宙(26歳)は45.698点で22位。チームを支える精神的支柱として戦い抜いた。
そして大西陽菜(23歳)は42.732点で25位。社会人1年目、大阪で一般企業に勤めながらも、大会前に何度も北海道へ足を運び、全力で挑んだ。
また、新関 天音(23歳)は38.632点で35位。悔しさを胸に、次への糧とすることを誓った。

チームを支えた仲間たち


今大会の舞台裏では、表に出ない努力がチームを支えた。
高校生の成田風杏は年齢制限のため出場できなかったが、裏方に徹し、仲間を鼓舞し続けた。
その二階堂・成田を日頃から指導する**多田悠利監督(ELM体操クラブ)**は、今大会ではジュンスポーツ北海道の女子監督として帯同。クラブの枠を越え、北海道から全国へ挑む体制を築いてくれた。

残された課題と、希望


全日本団体選手権へと続く道のりにおいて、「あと7点」という数字は明確な基準点だ。
ひとつの技、ひとつの着地。細部の積み重ねが勝敗を分ける世界で、ジュンスポーツ北海道はその重みを全員で共有した。

感謝を込めて


ジュンスポーツ北海道の挑戦は、選手だけの力では成し得ない。声援を送り続けてくださったファンの皆さま、日常の練習を支えてくださるサポートメンバー、そして高校生選手を送り出してくださった保護者の皆さま。すべての力が結集して、この舞台に立つことができました。

北海道から全国へ。
“北から、挑む。” その言葉を胸に、私たちは歩みを止めません。ここからさらに、高みを目指します。