JUNSPORTS RIZE -2025-|全日本シニア団体メンバー最終選考会、6月8日開催。
北海道・月寒に集った男たち。
12人。そのうち6人が、9月6日に東京で行われる
全日本シニア体操競技選手権・男子団体戦に出場することが許される。
この選考会に懸かるのは、ただの「代表枠」ではない。
“チーム北海道”として表彰台に上がる――その使命を託されるかどうかの運命だ。
選ばれる者は、勝つ責任を背負う。
選ばれなかった者は、その責任の一部を、仲間に託していく。
「勝負の演技」が生まれる日
2025年6月8日(日)、ジュンスポーツクラブ月寒にて、JUNSPORTS RIZE -2025-が開催される。これは、全日本シニアに挑むための最終選考会であり、これまでに実施された5月3日、5月25日の選考試技を経て、ついに迎える決定の瞬間である。
・女子 試技時間:11:00~13:00(※写真・動画撮影不可)
・男子 試技時間:13:00~16:00(※写真・動画撮影可)
・会場:ジュンスポーツクラブ月寒
・観覧:自由(関係者・一般問わず来場可)
今回選ばれるのは、男子12名のうち、団体戦6名+補欠2名。
そのうちの1名、前田航輝は5月のNHK杯に出場した実績をもって、すでに団体内定を獲得。
残る5つの椅子を巡って、11人の男たちが火花を散らす。
働きながら、戦うという選択。
ジュンスポーツ北海道に所属する体操選手たちは、いずれも**社会で働きながら競技を続ける「デュアルキャリアアスリート」**だ。
午前中は自身の練習、午後はこどもたちへのレッスン、夜はジュニア強化選手の指導を行いながらも、空いた時間に補強や通しをこなす。さらには障がい児通所支援や保育園への外部指導も担っている。
そんな過酷な日々の中でも、彼らは「チームとして全国に挑む」という目標に向かい、身体を磨き続けてきた。競技生活を続ける理由は、名誉や数字だけではない。
後進へ繋ぐ意志と、地域の未来に光を灯す責任が、彼らの背中を押している。
目標は、全国3位。
2025年の全日本シニアでジュンスポーツ北海道が掲げる明確な目標は、
男子団体3位以内、表彰台獲得。
これは簡単な目標ではない。
各地域から実力ある社会人選手が集う中で、地方クラブが上位に食い込むには、緻密な構成と圧倒的な「本番力」が求められる。
だからこそ、最終選考会はその“覚悟”を問う場でもある。
演技に、迷いが見えるか。
気迫が、伝わるか。
構成は、勝てるものか。
落下しても、切り替えられるか。
そうした全てを見たうえで、団体戦に必要な6人が選ばれる。
北の地から、チームで挑む全日本。
「選ばれるのは、勝利をつなぐ者。」
その言葉通り、代表の座に名を刻む者は、ただ得点が高いだけでは足りない。
チームの歯車となる人間力、そして「本番で強い」精神力が問われる。
自分のためにではなく、チームの勝利のために。
北海道を背負い、表彰台に立つために。
この試技会で、彼らのすべてが試される。
6月8日(日)――ジュンスポーツクラブ月寒にて、その運命の演技が始まる。