2025.7.7

北の頂点、ふたたび。 ── 金子和輝、2連覇達成。尾藤由夏、新女王の誕生。



2025年7月6日。北海道野幌総合運動公園体育館。
朝の静けさを切り裂くように、歓声と拍手が会場を包んだ。

北海道体操界の頂点を懸けた戦い、第64回北海道体操競技選手権大会/2025年国民スポーツ大会 北海道選手選考会が開催され、ジュンスポーツ北海道の選手たちがその舞台に立った。

今年の注目は、3年連続で王者が入れ替わってきた成年男子個人総合の行方だった。
その頂に再び名を刻んだのは、金子和輝。
全6種目を通して安定した演技を見せ、総合78.800点で堂々の2連覇を達成した。

その背中を0.1点差で追ったのは、今年から北海道で代表を狙う青木翔汰。
昨年までは愛知県代表として活躍し、2022年の栃木国体では優勝メンバーの一員。
初出場ながらも、道内の舞台でいきなり実力を証明してみせた。

3位には、2023年王者の長﨑柊人が続き、歴代王者同士の熾烈な争いが展開された。

その他、青木龍斗・神本将・豊澤鉄平・山岡航太郎・工藤友也らも健闘し、結果として上位8名をジュンスポーツ北海道の選手が占めるという、まさに圧巻の内容となった。

女子の部では、静かに燃える戦いがあった。
一躍その名を轟かせたのは、尾藤由夏。
段違い平行棒・平均台・ゆか、跳馬を除く種目で1位を取り、48.500点で初優勝。新たな女王が誕生した。

6位には、新関天音が入賞。

第64回北海道選手権大会兼国民スポーツ大会 体操競技 北海道選手選考会
成年男子|結果
成年女子|結果

北海道代表に選出された選手たち


男子は、金子・青木翔汰・長﨑・青木龍斗の4名に加え、
予選免除で代表内定していた前田航輝が名を連ねた。
※前田と青木翔汰は、栃木国体(2022)優勝メンバーとしても知られる。

女子は、尾藤由夏が唯一の代表入り。



北海道代表|成年女子
尾藤 由夏
29 尾藤 由夏



一方で、昨年代表の露峯宙は和歌山県代表として近畿ブロック大会へ、
中川将径は千葉県代表として関東ブロック大会へ挑む予定。

次戦は全日本シニア


北海道の誇りを胸に、選手たちは再び、全国の舞台へ。
次なる戦いは、8月3日と17日に予定される公開試技会を経て、9月6日(土)の全日本シニアへ。
その翌週には、**「わたSHIGA輝く国スポ2025(滋賀県開催)」**が控えている。

「北から、挑む。」
その想いを胸に、ジュンスポーツ北海道の挑戦は続く。

2025北海道選考会結果